【Today's Topics!】
『期限付小売免許』
先日報道がありました
6月末までの申請で飲食店に対し最長六ヶ月となる『期間限定酒販免許』の付与がされます
まだ国税局から各税務署へ向けての正式通達が下りておらず
デリバリーや配達、量り売りへの解釈も異なるのですが
ここでは現状の酒販免許の状況をおさらいします
グラウラーでの量り売りに対応可能なのは大きく分け下記4ヶ所
・醸造所（自社銘柄）
・醸造所一体型飲食店（要税務署許可、自社銘柄に限る）
・酒販店
・酒販免許を取得した飲食店（酒販スペースに飲食用とは別途販売用サーバーが必要）
グラウラーは販売扱いであり、酒販免許取得が大前提となる
『量り売り』という区分になります
そもそも量り売りとはお客さんが目の前にいる『対面』の状態で
『お客さんの望んだ容器に、望んだ銘柄を、望んだ量詰める』こと
デリバリーや配達は対面では無く
お客さんは詰められた中身の確認ができない為
その場合は事前にお酒を別容器へ移し替える『詰め替え』という扱いになります
詰め替えを行う場合は、その二日前までに税務署へ申請、賞味期限や原材料等を記載したラベルを作成する必要があります
店頭でボトルを販売するレストランのように
酒販免許を取得している飲食店を見かけることもありますが、そういった店舗では量り売りが可能なのでしょうか？
税務署と保健所では許可と管轄が異なります
その為、同一店舗内であっても『場所、在庫、仕入れ＆販売伝票を』区分けする必要があります
以上の事から量り売りが可能となるのは
・酒販スペース内に販売用のサーバーを用意した場合
同一サーバーからの量り売りでは『飲食』と『酒販』の在庫の混同にあたり
飲食用サーバーから販売の両立ができません
別途酒販用にサーバーを用意するとなると
既存在庫の回転へも繫がらず、飲食店にとってはハードルが高いかと思われます
上記飲食店の例外に当たるのは
醸造所の工場スペースと一体になっている飲食店です
『ブリューパブ』や『ブリューレストラン』等がそれに該当します
これらの店舗では
同一工場区画内では『ここも醸造所の延長線上だよね？』という申請を税務署に行えます
その許可を得た場合に限り、飲食用サーバーより販売も両立可能となります
但しその許可にて対応できるのは自社醸造銘柄に限ります
故に他所で製造のゲストは不可、また別場所にある直営店は通常の飲食店扱いとなるので対応が出来ません
酒販ベースの店づくりを行い、店舗内に保健所の飲食許可を取得
飲食をさせる場合は販売物を飲食スペースへ持ち込ませる扱いというパターンも
その場合、酒販の購入物になり
グラスからの提供ではなくグラウラーや蓋付きのプラカップ等で量り売りしたものをイートインスペースへ持ち込む形となります
酒販スペースでは
・切る
・温める
・小分けにする...etc
『調理』にあたる行為はできませんので、ツマミを店側で用意する場合は保健所の許可を受けたスペースで行う必要があります（パッケージ商品をイートインスペースへ持ち込み客自身が開封するのはOK）
そもそも飲食店が酒販免許を取得せず店内で酒類の販売が可能なのは
『自身の管轄する場内で消費させる』という前提の元、酒販の許可を受けた事業者以外による販売（再販）のされる恐れがない為
それ故、飲食店では必ず栓を開けた状態にて提供されます
なお各税務署で判断が異なる可能性がありますが
『お客さんが提供した容器ごと勝手に持っていってしまった』という建前で行われるプラカップ販売は適法の可能性が高いです
『密閉容器ではなく再販が出来ない＝状態のキープが出来ない為消費の延長線上』という考え方になります
長くなりましたが
以上の現状に対し、今回の『期限付小売り免許』の申請を行えば最大半年の期間限定にはなりますが
飲食店在庫のボトル&缶の販売や、許可を得たブリューパブでのゲストタップの量り売り、酒販免許を取得するも飲食スペースのみにしかサーバーを用意していない店舗などでも量り売り対応が可能になります
（今回の免許はコロナウイルスの影響で余った在庫消費目的での一時的な救済措置ではあるのですが）
勿論、酒税法に縛られることにはなりますので
付与後、販売数量の別途記載＆申告が必要となりますし
その場で混和&消費をさせないと酒類製造にあたる
『カクテル』『ランドルへ通したビール』『ボトル(グラウラー)へ果物やハーブなどを入れた状態のお酒』等での量り売りは、現状と同じくNG
それらの持ち帰り販売を希望される場合は
現状と同じくプラカップまでとなると思われますのでご注意を
※テイクアウト実施前には各担当税務署、保健所まで確認ください
【Today`s Tap List(量り売り樽生リスト)】100ml単価(税込)
①FLEA Costanza ～BLONDE ALE～ (ITA) 5.0% ￥275
②PLIUNK Export Dunkel ～DARK LAGER～ (GER) 5.0% ￥207 NEW!
③2ND STORY ALE ALE WORKS Northwest Blend IPA (JPN) 6.0% ￥213 NEW!
④京都醸造 春の気まぐれ 2020 ～PALE ALE～ (JPN) 6.0% ￥225
⑤もりやま園 MORI-YAMA-EN Tekikaka Cider 〜APPLE CIDER〜 (JPN) 5.0% ￥232
⑥ALLAN SCOTT Scott base Pinot Gris 2014 ～WHITE WINE～ (NZL) 13.0% ￥312
⑦KOMBUCHA SHIP Yuzu Heads ～KOMBUCHA～ (JPN) 0.0% ￥342
EX①:岡崎酒造 岡崎酒造 信州・亀齢 樽酒 BA:NIGHT OWL (JPN) 16.0% ￥275
【次回変則営業＆店休日情報】
2020.4/11 (Sat)
13:00～18:00
通常営業時間
平日:1400~2100 (金:～2200)
土日祝日:1200~2000
TEL:03-6277-3743
【Liquor Shop NIGHTOWL-リカーショップ・ナイトオウル-】
2014年創業
東京・恵比寿駅より徒歩1分！
《グラウラー》と呼ばれる耐圧リユース容器を用い
サーバーからの『クラフトビール』『ワイン』『シードル』等を樽生をメインとした
日本初の【量り売り酒屋】(ボトル販売も有り)
都営バス『恵比寿駅前』バス停前の1階EV奥（一階オレンジテラさん、二階が日焼けサロン）
